『TED2』

かなり賛否両論あるっぽいですが、

私は十分楽しめました。

多少ネタバレ有りで。

一応、論点を二つに絞って。 

まず一点目は「過剰すぎる(?)ブラックジョーク」について。

前編通して劇場内はほぼ笑いに包まれていたんですが、

所々「ここは笑えねえだろ…」みたいなブラックなジョークが出ると、

一部で笑いは起こるものの、微妙な空気に包まれる…

というのが何回かありました。

ランニングしている人と自転車の人にリンゴ投げるシーンとか、

コミケ会場みたいなところでマッチョがオタクを虐めるシーンとか...etc

ここが嫌だって人も多いみたいだけれど、

あえて意図的に「笑えないブラックジョーク」を突っ込んできたんではないかと。

「結局家族で見ても笑えるような緩いものはブラックジョークとは言わない」

という監督・脚本のアンチテーゼが込められていたのではないかと。

「観ていて心地よいだけの映画では終わらせねえぜ」みたいなの。

これがくどくならない程度に要所要所に織り込まれているので、

恐らく、意図的にそういう「嫌なシーン」を入れたんだろうなと。

ここが1よりも進化してたと思う。

 

もう一点は、「元ネタ知ってないと笑えなくない?」問題について。

これはもう「オレは元ネタ全部知っているぜ」系の(厭な)人が、

「お前ら元ネタも知らないくせにこんな映画楽しめるの?」みたいなアレですね。

確かに、元ネタを知っていないと、

「十分に面白さが理解できない」シーンがあるのも事実。

だからと言って、「全く笑えない」とか「話が全く理解できない」

ような作りにはなっていないし、知らない人も知らないなりに笑えるし、

細かいことよりもテンポ重視で笑かすタイプの映画なので、

知らないでも楽しめるだろ、と。

例えば、私はモーガン・フリーマンの件(セルフパロディ)は、

観てて気づいて笑えたけど、ここで笑えなくても致命的ではない。

「知ってたらより楽しめる」程度の話であって。

反面、私はフットボール選手(?)のネタはさっぱり前知識がなかったけど、

見ていれば「何一つ理解不能」とかそういう類ではなかった。

ここは劇場に来ている人も元ネタ知らない人が多かったようで、

他のシーンに比べると反応(笑い)は薄かったけど。

あと、リーアム・ニーソン(笑)だけど、

こんなもん、元ネタもクソもなくてあの雰囲気で笑わしてくれるでしょ。

いちいち「リーアム・ニーソンを知らないと笑えない」とかあり得ないよ。

この他にも恐らく私が気づいていない「知っていれば笑える」シーンが、

多々あったのだろけれど、

「それが全部理解できないと楽しめない」ような類の映画ではないし、

私自身、終始笑いっぱなしでしたよ。

ということで、今年観た映画の中でもかなり上位にくるくらい楽しめました。